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生命保険物語=第2話=

生命保険物語=第1話=

=第1話= 毎日子育てしながら3,000円!

 わたし、子育て中に「増員」(生保用語で生命保険募集する人を捜すこと)されたんですけど、小学生1年生と幼稚園児とを抱えての職探しなんてバブルの最中でもなかなかなかったんです。
 うちの主人の生命保険をかなり強引に契約していった保険のおばちゃん、名前もそのままの”強引さん”が、「わかばさん、子育てをしながら少し小遣い稼ぎをしてみない~」と言われたのが生保業界に入るきっかけだったの。

☆ 「プレ・さくらスクール」前夜 ☆

 「明日、朝の10時には迎えに来るからね。必ず準備して待っててね。」と言い残し、2人の子供へのお土産とお菓子を強引さんは”強引”に置いていったから、さあ、大変。
 何でも明日から「さくらスクール」のプレ・スクールがあるからそれにぜひ出席して、というお誘い。なにしろ生命保険に加入するとき、我が家の厳しい家計を知られているから、「行くだけで2,500円」という囁きには、断る口実を見つけようとするよりも、2,500円の使い道を考える誘惑が断然優位に立っていたの。
 「とにかく、明日行きさえすれば2,500円が貰える。帰りに健太(長男)のシューズが買える。」という目の前の現実が明日行くことを決心させていたの。
 
 わたし、ブランドもので身を固めている今、当時を思うと何ともほほえましい限りだけど、でも伸び盛りの健太の靴の右足の側面がほつれていることが分かっててもすぐには買ってあげられないほど我が家の家計は苦しかったの。買ってあげられない変わりに「来月はきっと買ってあげるからね。」と両手でほつれたところをぐっと握りしめるんだけど、魔法が掛かるわけでもなく、糸がほつれたところは、そのまま。子供の靴一足もままならない不甲斐なさに思わず悔し涙が落ちた夜もあったけど・・・。

 でも、明日は「プレ・さくらスクール」へ行きさえすれば、とにかく健太の靴が買える。ところが、一杯機嫌で帰ってきた主人にそのことがばれて、「さくらスクール前夜」は、暴風雨が急襲することになろうとは・・・。  

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■ 「わかば みほさん」への、応援メールは、→「i.daichi@nifty.com」へ!

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■ 保険評論家 大地 一成も『生命保険物語』を推奨します!私の「生・損保の真実」(特に『会議室』)にも、お越し下さい。→http://homepage2.nifty.com/i_daichi/

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2005年12月28日 (水)

生命保険物語

=第0話= いよいよプログで『生命保険物語』スタート!

★ わたし、現在某生命保険会社勤務の年齢からすると、もうオバサマ(?)の「わかば みほ」です。でも、見た目は一回りは若く見られ、タイトでもフレアーなファッションでもまだ大丈夫と本人はいたって自信を持っているのですが・・・。
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● 実は、最初「保険評論家・大地一成さんのHP『生・損保の真実』」の『会議室』の片隅をお借りして、今回の「生命保険物語」の原版「生保物語」は始まりました。しかし、段ボールほぼ1箱のノートの山の中から”物語”をまとめていく作業は困難をきわめ、監修をお願いした、大地さんもほとほと手を焼いたらしくスタートから現在に至るまで物語は遅々として進まず、まだよちよち歩きの状態です。

● そこで、一念発起して、「プログ」を立ち上げ、物語のスムーズな展開を図ることに致しました。とはいえ、過去も現在もそして将来もかなりナーバスな業界ですので、私の思うがままを記載することで、どのようなトラブルやまたご迷惑をおかけするやも知れません。     そのため、「監修」を引き続き「保険評論家 大地一成さん」にお願いすることとし、さらに内容を一部手直しすることに致しました。もちろん、監修については、大地さんから”快諾”(と、私は理解しています・・・。)を頂戴しておりますので、スムーズな展開ができるものと信じております。

● ここ20年以上に渡るわたしの激動の体験がこの「生命保険物語」のスタート台で、出来るだけ事実に基づいて記録しておきたい希望からこのような掲載方法に至りましたが、内容によってはいろいろな物議を引き起こすリスクもあるため、この「生命保険物語」は、「フィクション」という設定です。

 それと、最近の問題もできるだけ掲載したいのですが、それにより私の勤務する生命保険会社が特定されるのも本意ではないため、できるだけ記載するにしても客観的なコメントになることをご承知置き下さい。

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■ なお、私への直接のメール等は一切受け付けておりませんので、ご意見あるいは激励(これが、ホントは一番嬉しいですが・・・。)などがありましたら、下記「大地さんのメール」宛、お願い致します。

i.daichi@nifty.com

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■ 保険評論家 大地 一成も推奨します!

 もう、わかばさんとは何年のおつきあいになるでしょうか。とにかく気さくな方です。雰囲気からはホテルのラウンジでカクテルという非常に洗練されたファッションセンスをお持ちなのですが、私と食事(?)の場合は、街中の居酒屋の片隅でもスムーズに溶け込むまさに変幻自在な年齢不詳の方です。

 大量のノートに綴られた内容は、公表することを憚れるものもありますし、またそれが目的で監修を引き受けたものでもありません。バブル以前・バブル・そして現在に至る生命保険業界の動きを内部から直視した「わかば みほさんの過去日記」と称してよいものだと思います。

 できるだけ、保険業界以外の方には無益な刺激のないよう、ソフトな監修につとめましたが、その分、保険業界の方には物足りないところがあるかも知れません。しかし、現在の混迷する保険業界で生き抜く知恵がこの物語の中には秘められている気がしています。できるだけ多くの方にお読みいただき、感動を元気を生き抜く知恵を得る方がいらっしゃれば監修者として嬉しい限りです。

 また、私の「生・損保の真実」(特に『会議室』)にも、お越し下さい。

http://homepage2.nifty.com/i_daichi/

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=第2話= 男の甲斐性の違い・・・私の知らなかった世界が!


 健太が「明日からお母さん、仕事頑張るんだって」と主人に告げ口したから、さあ、「プレ・さくらスクール前夜」は大変なことに。
 「なに、こんな子供をほったらかして働く?」
 「違うのよ。ほら、平成生命の強引さん、ちょっと頼まれてただ明日顔を出すだけよ」
 「じゃあ、保険でもやるのか?」
 とにかく強引さんの保険契約の時のイメージが相当悪かったらしく「だから保険屋は嫌いなんだ!」と契約した後もぶつぶつこぼしていた主人。よほどわたしが強引さんの話しに乗ったのが気に食わなかったらしい。

 「いや、そうじゃあなくてぇ」
 「そうでなかったら、何しに行くんだ?」
とにかく話しが噛み合わない。
 ただ目の前の2,500円が欲しいから明日、顔を出すだけよ。と言いたいけど、カタブツの主人にそれを言えば
「そんな中途半端な気持ちで働きに行くのか?」
と、一喝されるのは目に見えている。

 確かに顔を出すだけで2,500円を貰える話しもおかしい。男の社会では何の見返りもないのにただ出席して「はい、ご苦労様」はあり得ない。でもその時のわたしは理屈よりもとにかく「顔を出せば2,500円」の誘惑が頭を駆けめぐっていたの。し・か・も、その先にある「さくらスクール本番」は、もっと魅力的な話だったけど、とても今は持ち出せない。何でも保険をやるには保険の勉強を受けなくてはならないけど、それが2週間ほどあるらしい。その期間は毎日3,000円の”日当”がでると言うの。

 毎日、3,000円!よ。強引さんに言わせると、とにかく生命保険の勉強を毎日受ければそれでいいというの。生命保険の勉強をして昼は会社が用意したお弁当を食べて、そして毎日3,000円!毎日のお手当だから、今でも”日当”と呼んでるのよ、と強引さんは笑っていたけど、今の私にすれば、どんな言い方でも、3,000円は3,000円!

 とても「2週間のさくらスクール」の本番の話などできないまま、明日の1日だけのプレ・さくらスクールに行くか行ってはダメかで、主人と話しは結局平行線。翌朝、いつものように主人は7時過ぎに”憮然”としたまま、家を出て行ってしまったの。

 さあ、こうなったら、とにかくわたしは「2,500円」のための準備。子供2人を”処理”して、10時にはスーツ姿のわたしが強引さんを待っている~。そもそもどのような2,500円であれ、健太の靴一つ満足に買えないアナタが悪いのよ、と自分に言い聞かせながら、ウン、ウンなかなか決まった自分の姿が鏡の中にあったの。

 手取り10万円そこそこで毎月やりくりする主婦としては、平成生命のパンフレットに書いてあった「あなたの手で毎月20万円!!」の文字はまぶしかった。強引さんと保険の手続きの時、一緒に入った喫茶店のレジで強引さんの膨らんだ財布からさりげなく支払われる1万円札は「わたしもあんな財布を持ってみたいな」と思わなかったといえばウソ。
 もちろん、あんなに膨らますには苦労もあるんだろうけど、それでもやせ衰えたわたしの財布よりはずいぶんと頼もしい。だいたい、1万円札が365日の内何日わたしの財布には入っているのかしら・・・。
 そして、「さくらスクール」に出席して、あーあ、こんな人たちもいるんだあ、と2,500円を羽毛の如く軽く感じることになろうとは!!

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■ 「わかば みほさん」への、応援メールは、→「i.daichi@nifty.com」へ!

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■ 保険評論家 大地 一成も『生命保険物語』を推奨します!私の「生・損保の真実」(特に『会議室』)にも、お越し下さい。→http://homepage2.nifty.com/i_daichi/

=第7話= こうやって口説かれた! わたしが絶対必要!  

 おもむろに腰を少し浮かせた姿勢で金満部長はわたしの手を取り、強く握りしめてきたの。
「わかばさん、一緒に頑張りましょう。」
 何となく金満部長の目は、潤んでいるようにも見える。

 生命保険の増員は、相手により「口説き方」を上手く使い分けるのは常道。このときのわたしがその対象だなんてそのときは知る由もなかったの。必死で自分のこれからの仕事をやるのに「あなたが必要!」と説得する金満部長にウソはないと信じ切っていたし、そう期待される自分に心地よかった。

 実は、生命保険会社の現場の仕事は大きく2つあるの。一つは営業成績、そしてもう一つがセールスをやる人を集める、いわゆる「増員」。俗に「新人採用」などと保険会社は最近は呼ぶようになっているけど、増員ができない機関長(保険会社によって呼び方は違うけど「支部」とか「事務所」とかの責任者)は、本社からも評価されないの。そればかりか増員ができない機関長は、いろいろなプレッシャーが掛けられるから、まあ必至になるのね。でも、逆に言えば「増員」ができる機関長は評価が高く、出世も早いのが普通。ところが、そう簡単に「増員」ができないから、生命保険会社の機関長は鵜の目鷹の目で「保険会社で働く人」を探すんだけど、これがままならない。

 ところで生命保険の営業というと女性がターゲット。その説得は大きく2つに分けられる。自分で決断できないタイプとできるタイプ。前者は仕事ができる環境作りを丁寧に説明していくだけで、例えば子供の問題なら働ける時間をスケジュール表を作成して教える。ご主人の反対なら同じ環境からスタートして今成功している体験談を聞かせ、スロースタートさせる。のっけからご主人を納得させようなんて時間の無駄。形から入ろうとしても失敗する。女性は、仕事をしながら家事をこなし、夫や子供の”子守”も同時にできる生まれながらの才覚があるのよ。
 もう一つの後者は将来のビジョンで口説く。来年は、3年後は、5年後はという「実現できる可能性」を描かせることで、目の前の障害は自力でクリアーしていくキャリアタイプ。まさしく当時のわたしはこれ。ただ、物事の同時進行は得てして苦手。多くの女性はそうだと思うけど。

 実は、平成生命では「完全固定給の営業職員育成機関」のプロジェクト計画が金満部長を責任者として密かに進行中で、その「第1期生」にわたしを抜擢したい。3年後は「所長」さらに5年後は20名から30名の部下を管理する「支部長」、そして業績次第では金満部長と同じ「営業部長」への道が開かれている・・・。
 「第1期生」と言えば、聞こえは良いがその適材は極めて少ない。入社1年未満の中からも抜擢するが、できたらこれを目標として入社する人材としてわたしに白羽の矢を当てた、と熱く語る金満部長の目線はわたしを睨みつけるように話さないの。でも、その時は雲を掴むような話。

 まさにヘッドハンティングされる側の心境だったけど、でもこのときのわたし本音を言うと「固定給15万円」にもうメロメロだったの。もっともこのとき、金満部長が最初の責任者になるカラクリなんてぜんぜん知らなかった・・・。  

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