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生命保険物語=第4話=

=第4話= こうやって口説かれた、選ばれたわ・た・し!

 翌日朝10時、強引さんが飛び込んできたの。
「わかばさん、大変!」
 息堰きった姿に何事か、と飛び出すと、
「今日、これから時間取れない?」
 言ってる意味が飲み込めないわたしに、勝手に説明を始めたの。
 昨日「プレ・さくらスクール」が終わってから、金満部長が是非わたしとゆっくりお話がしたい、と言われ、それでこうして朝礼もそこそこにすっ飛んできたと言う。強引さん、曰く、とにかく金満部長がわたしを一目惚れしたらしい。そしてそんなことはまずないことで、凄い光栄なことらしい。

 そりゃ、そうでしょう。出席した中ではひときわ引き立っていたはず。年齢もそうだけど、スタイルからまあ目鼻立ちくっきり系だから顔立ちだって悪くない。あのメンバーなら間違いなく目立ったはず。化粧の乗りも久しぶりにしては悪くなかった。1点気になったのはルージュ。家計を考えるとどうしても好きなカラーは高額過ぎて手がでない。今でこそ少し地味にイエローゴールドのリップスティックをスーツを着るような時は愛用してるけど、結婚するまではピンクゴールドくらいは付けていた。でも結婚してからはシャイに付けても行くところがないから、まあ、いいかと買うチャンスもなかったのよねえ。
 まんざらでもないわたしの心を見透かすように強引さんが甘えるような声で迫る。
「ねえ、これから一緒に行ってくれない?」

 でもこういうのって、結構気分悪くないものなのよね。女って「あなただけ特別」という言葉に弱いの。それに無下に断れない理由があったの。昨日、2,500円の封筒の中には1,000円余計に入っていたの。なんでも交通費らしい。実際は強引さんの車で送り迎えしてもらったのでわたしは本当は貰えないのだけど、強引さんは「いいの、いいの。」と言って受け取ろうとしない。

 でもそのおかげで、健太の靴はグレードアップしたから、もう喜ぶこと喜ぶこと。その喜びように帰宅した主人も前夜とは打って変わって一言も平成生命のことには触れない。
 もちろん「日当」(にっとう)と書かれた封筒は捨てきれずにバッグに入れたまま。心地よい余韻が残っていたその直後の朝だから、わたしのガードは何もできていなかったし、だから、
「少しなら・・・」
 と、つい。
 強引さん、もう待ってました、とばかりに準備を指示し始めて、昨日と同じことを繰り返すことに。でも言いようのない優越感が漂ってたの。わ・た・し、あの金満部長に選ばれたのよね。きっと。うふっ。 
 
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■ 保険プログ・「ミニかわら版」講座 =第1回=  

★ あなたは「自殺免責期間」を知っていますか?

 生命保険に加入して「自殺」で亡くなった場合、保険金が支払われるケースと対象外になるケースがある。商法では「支払わなくてもよい」ことに現在なっているが、生命保険の約款では「免責期間を経過すると支払われる」ことになっている。この「免責期間」とは、例えば免責期間が3年なら「契約から3年が経過すると、自殺の場合でも保険金は支払われる」ことになる。但し契約が復活の場合はその復活時点から免責期間を数える。

 ところが、ことはそう簡単ではない。まず死因が「自殺」かどうかの保険会社の判断がある。例えば「災害死亡以外(=病気死亡)は、5,000万円、災害死亡は1億」の生命保険の場合だと、「自殺なら5,000万円」となるが、これが「災害死亡なら1億」になるケースがほとんどだ。

 つまり、同じ死亡でも「死因」によって「災害死亡保険金・災害以外死亡保険金(=自殺)」と大きく分かれる。しかも、「自殺」の場合は、免責期間経過後でないと、保険金は払われないことになる。とりわけ企業経営者は、保険金0と何千万あるいは何億の死亡保険金とではその差は大きい。

 しかも「自殺による死亡」の場合でも、「その自殺に関し犯罪行為が介在し、死亡保険金の支払いをすることで後続良俗に違反する恐れがある場合」は、死亡保険金は支払われないことになるから注意が必要だ。(平成16年3月最高裁判決)

● 契約者(=被保険者)が注意しておくこと。

○ 少なくとも保険契約の常識として「免責期間は何年か?」を知っておくこと。(注意:各保険会社によって自殺の免責期間は異なる。現在の免責期間は特例を除き「2年あるいは3年」がほとんど。但し、加入した時の免責期間が適用される生保が大半。)

● 「保険プロやFP」が、知っておくべき保険の知識! 

○ もちろん「自殺」を推奨するものではないが、「保険プロやFP」なら、少なくとも「①:各社間で自殺免責期間は2年と3年の生保があること。②:16年3月の最高裁判決に至る東京地裁・東京高裁の判決内容」を知っておいた方が「自殺免責期間」については正確な説明ができる。

★参考:大地一成責任編集「保険・かわら版=第30号=『知らないと怖い自殺免責の真実!』」

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