■「定期付き終身保険」のすべて!=①=■
「定期付き終身保険」といえば、かつて大手生保のドル箱保険商品だった。文字通り「働き盛りには大型保障、保険料の払込が終われば、一生涯保障と配当金が戻ってくる」と、いわば理想的な生命保険として爆発的なヒット商品だった。
ところが意外にもこれまで大量に販売してきた大手生保関係者でもこの商品の構造をよく知る人は少ない。理由は簡単だ。商品構成を教育するまえに「とにかく良い保険商品」と洗脳し、「売れ売れ!」とばかりに飴と鞭で大量販売したのである。
しかし、商品構成を理解すると、「定期付き終身保険」そのものは決して粗悪品なのではない。大きな問題点を3点指摘できる。
● 「定期付き終身保険・更新型」問題
● 「予定利率引き下げ」を狙った「転換」問題
● 「終身保険と定期保険」のアンバランスな販売問題
である。逆に言えば「定期付き終身保険・全期型」なら、『お宝保険』ということができる。もちろん「予定利率」は高いに越したことはない。・・・・・
★ いよいよ、テキストに準じた解説がスタート!★
■第1回:「定期保険(特約)付き終身保険とは?」(テキスト版ー1頁~2頁ー)
(1) まずテキストの1頁を見ていただこう。上の図は文字通り「終身保険+定期保険(特約)」の分解図とそれを合体させた「定期付き終身保険」の図である。実は、この一見すると単純な図に今後大きな「違い」による販売合戦が伏線として組み込まれているのである。
詳細は4頁に記載してあるが、実は「民間生保と簡易保険」の「定期付き終身保険」の構造は異なるのである。おそらく完全民営化後は大手を振ってかんぽ生命は収益性の高い「定期付き終身保険」を積極販売してくるものと思われるが、もし、これを「民間生保の『定期付き終身保険』」と同じ構造の保険商品として攻略しようとしてもお門違いと言うことになる。 下手すると、かんぽ生命の説明に論破されかねないから内容を十分把握しておく必要がある。
(2) さて、今日のテーマは1頁の下図だ。そこに記載されている「配当金表」を見るとわかるとおり、例えば昭和60年度の「30歳契約、60歳払込済み、終身保険500万円・定期保険4500万円(全期型)」の場合、「通常配当金約603万円・特別配当金約105万円」となっている。
つまり、あと8年くらいしたら60歳になり”アテ”にしていた「配当金」を受け取る積もり・・・ということになる。もちろんこんな高額な「配当積立金」など蓄積しているわけはない。文字通り雀の涙の”積立配当金”が蓄積していることになる。
(3) はっきり言おう。現在、「定期付き終身保険」はもちろんのこと、「個人年金保険や終身保険」などの契約時に設計書に記載された「予想配当積立金額」と実際の受取額の差が大きいことに憤慨している契約者が続出しているのだ。
しかし、ちゃんと会社指定の設計書なら「配当積立金は予想であり確定したものではないことが明記されている」ことから、契約者は諦めるしかない。また、1頁の下の図に記載されているように「平成2年・5年6年」の「積立配当金」を見ても、果たしてそれだけの金額になるかは甚だ疑問である。しかし、問題はここからだ。
(4) 実は、この60歳時の「配当積立金」をアテにした「80歳までの特約保険料一括払い」が契約時に説明されていたセールストークが多かったのだ。しかし、現実にはとても60歳から80歳までの特約保険料一括払い金額には到底及ばない金額では、いわゆる”持ち出し”で、80歳までの特約保険料を準備しなくてはならないことになるのだ。
ー以下はモデル記事ー本文とは異なります。
(図①と②)を見て頂こう。(図①)は「終身保険と定期保険」があらかじめセットされた「定期付き終身保険」だ。また(図②)は「定期保険特約付き終身保険」だ。どこが違うかは、テキストに書いてあるとおり、「定期保険」の取扱方が異なる。ちなみに「簡保の定期付き終身保険は図①型」だ。
② まず、現在多く継続している②の「定期保険特約付き終身保険」を分析しよう。(図②)の拡大版が(図③)だが、よく見ると分かるように「終身保険・定期保険特約・特約」が分離されそれが一つになって「定期保険特約付き終身保険」が構成されていることが分かる。
【ポイント】 この仕組みが分かると、「定期保険特約」が「全期型か更新型」かだけで、「定期保険特約付き終身保険攻略」は可能だった。平成9年から「生保破綻」が始めるが、破綻生保が「貯蓄性の高い個人年金保険や終身・養老保険」などを積極販売したのに比べ、後に「好調生保のシンボル」と言われた「ソニー、アリコ、プルデンシャル」などは「保障型保険の販売」に軸足を置いていた。つまり、高い「予定利率の個人年金保険」が生保の逆ザヤを増加させ文字通り1社づつ”破綻”へと導いたのだが、これらの”好調生保群”は、「定期保険」を丁寧に説明し将来も安心できる保険商品設計で契約量を大幅増加させていったのである。もちろんターゲットは巷に溢れる「定期保険特約付き終身保険・更新型」で、一度攻略ポイントを体得すると、契約は確実に伸びていった。(「更新型」攻略については拙著「生命保険これがホント」をご覧頂きたい)
③ さて、ところで・・・・

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