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■「日本の生保業界の真実」(「定期付き終身保険」の秘密!=③=■

■ 「配当積立金」が増えない「配当金積立利率」のカラクリ!(本誌18ページ~)

 これまで、「保険料払済時点」で蓄積している「配当積立金」が設計書に記載されている金額の半額以下になる理由は、毎年の配当金の減少もそうだが、しかしメインではないと解説した。

 では、何が「配当積立金」をこんなにまで少なくしたのか。実はその答えは「配当金積立利率」にあったのだ。本誌でもっとも良い条件として数値を使った「昭和60年」の「配当金積立利率」は、なんと「8.0%」である。

 これは、19ページの表にもあるように、「1万円が30年後には10倍の10万626円」にもなるのである。もちろん「毎年有配当」は契約から3年目から支払われるため当初の配当金は少ない金額でも時間の経過とともにどんどん巨額になっていく計算だ。もちろん契約時の保険設計書の「配当積立金」はこの積立利率を使って弾き出された数字を記載しているのである。

 ところが、今やこの「配当金積立利率」は、どんどん下がり続け0.1%(もっと低い生保もある)をつけ、ようやく最近になり反転して上がる傾向を見せ始めている。もし「0.1%」で1万円を30年間運用した場合は30年後にいくらになるかというと、わずか1万304円に過ぎない。8.0%なら10倍で0.1%では304円増えるだけなのだ。

【業界の攻防】 この「配当金積立利率」は、まだ生保で使われる諸利率のほんの一つに過ぎない。本誌でも諸利率の中身について解説しているが、これからの生保営業では「諸利率はマイナスからプラスへ転じる時代に突入」したことで、これに明るくない営業員や代理店では、いずれ「銀行窓販」に市場を脅かされることになる。どちらが顧客に正確な保険情報で説明をするかが決め手となる。もし、先にちゃんとした説明がなされていたらいくら銀行員がとくとくと数字で説明をしても「うん、その話は聞いて知ってるよ。それで今の保険に切り替えたんだ」という回答になるが、何も知らないままだと「さすが、銀行だねえ。そんな話ははじめてだよ。やはり保険屋さんではこういう専門的なことになると頼りにならないねえ」と言うことにもなりかねない。

 この販売戦略は、顧客の「設計書」があれば、実に攻略ポイントが絞られる効果ある保険の知識なのだ。 

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